ロッシュボボアに似てるソファの選び方とおすすめ

芸能人のSNSやおしゃれなインテリア雑誌で見かける、ひときわ目を引く個性的で華やかなソファ。特に仲里依紗が愛用しているソファのブランドとして知られる「ロッシュボボア」は、一体どこの国のブランドなのだろうと気になっている方も多いのではないでしょうか。

その芸術的なデザインに心惹かれる一方で、値段を知って驚き、通販でロッシュボボアのソファに似てる製品を現実的な選択肢として探し始めた人もいるかもしれません。

この記事では、自由に組み合わせられるブロックソファの魅力や、デザイン性が近いリーンロゼのソファとの詳細な比較、さらには一般的なソファーの寿命や購入時の平均予算に至るまで、後悔しないソファ選びのために知っておきたい知識を、より深く、そして網羅的に解説します。

ちなみに、多くの人が疑問に思うソファーとソファどっちが正しいのか、といった素朴な疑問にもお答えしていきます。

ロッシュボボアのソファに似てる製品を探す前に

そもそもロッシュボボアとは？特徴と価格帯を解説

ロッシュボボア（Roche Bobois）は、1960年にフランス・パリで誕生した、世界60カ国以上に店舗を展開するラグジュアリーインテリアブランドです。

彼らが掲げる「暮らしの芸術」を意味するフランスの思想「Art de vivre（アール・ド・ヴィーヴル）」をコンセプトに、単なる家具の枠を超え、所有者の感性を表現するアート作品のようなアイテムを数多く発表しています。（参照：Roche Bobois Japon公式サイト）

中でもブランドの象徴的な存在として半世紀以上愛され続けているのが、1971年にデザイナーのハンス・ホファーによって生み出されたモジュールソファ「Mah Jong（マジョン）」です。

座布団のようなクッションを自由に組み合わせるという革新的なアイデアは、当時の保守的なインテリアデザイン界に衝撃を与えました。リビングの形や用途、気分に合わせてレイアウトを無限に変更できるこのソファは、現代の多様なライフスタイルにも完璧にマッチします。

このような卓越した品質とデザイン性から、価格帯は非常に高価に設定されています。クッション一つあたりが数十万円からとなり、複数を組み合わせた一般的なセットでは総額で200万円から500万円、あるいはそれ以上になることも珍しくありません。

これは単なる「家具」の価格ではなく、暮らしを豊かに彩る最高級の「アートピース」としての価値と言えるでしょう。

芸能人が愛用する理由と仲里依紗さんの影響

ロッシュボボアのソファがこれほどまでに注目を集める大きな理由の一つに、国内外の多くの芸能人やセレブリティが愛用していることが挙げられます。特に、女優の仲里依紗さんが自身のYouTubeチャンネルで、KENZOデザインのカラフルな「マジョン」を配した自宅リビングを公開したことで、その知名度と人気は日本で一気に高まりました。

その他にも、森星さん、柴咲コウさん、蛯原友里さんといった、ファッションやライフスタイルにおいて強い影響力を持つ方々が愛用者として知られています。彼女たちがロッシュボボアを選ぶ理由は、単なる高級感やステータス性だけではありません。

このように、ロッシュボボアのソファは、ライフスタイルを豊かに彩り、日々の暮らしにインスピレーションを与えるパートナーとして、多くの感性豊かな人々に選ばれているのです。

「似てる」ソファを探す前に知りたい選び方のコツ

ロッシュボボアに強く憧れつつも、価格面で現実的ではないと感じている方は少なくないはずです。しかし、焦って「似てる」という表面的な理由だけで安価なソファを選ぶと、デザインの細部や品質に満足できず、結局「安物買いの銭失い」になってしまう可能性があります。

ここでは、後悔しないための、より踏み込んだ選び方のコツを3つのステップでご紹介します。

1. なぜ惹かれるのか？デザインの核となる魅力を自己分析する

まずは、あなたがロッシュボボアの「何に」魅力を感じているのかを具体的に言語化してみましょう。

「KENZOコラボのような大胆な色彩のパッチワーク」「床で足を伸ばしてくつろげる低い座面（ローソファ）」「友人や家族と囲める自由なモジュール式」など、デザインの核となる要素を明確にすることで、探すべき代替品の方向性が定まります。この自己分析が、理想のソファを見つけるための最も重要な第一歩です。

2. 座り心地と素材の知識を深める

デザインが似ていても、座り心地が悪ければ、くつろぐためのソファとしては失格です。内部に使われているクッション材、特にウレタンフォームの「密度」は座り心地と耐久性を左右する重要な指標です。

一般的に密度が高い（30kg/㎥以上が目安）ほど、へたりにくく、しっかりとした座り心地になります。可能であれば実店舗で実際に座り、内部構造について店員に質問してみることを強くおすすめします。

3. 部屋のサイズと「視覚的な重さ」のバランスを考える

モジュール式のソファは、組み合わせ方によってかなりのスペースを必要とします。事前に設置場所の寸法を正確に測ることはもちろんですが、同時に「視覚的な重さ（ビジュアルウェイト）」も考慮しましょう。

床から天井までを占める背の高い家具と違い、ローソファは圧迫感を軽減しますが、床面積を大きく占有します。ソファの周りに人がスムーズに通れる動線（最低60cmが目安）を確保できるか、メジャーやマスキングテープを使って具体的にシミュレーションすることが失敗を防ぐ鍵です。

ソファの平均予算と後悔しない価格の考え方

ソファを購入する際、多くの人が最初に悩むのが予算です。安価なものから高級品まで価格帯は非常に幅広く、どのくらいの価格を目安にすれば良いのか判断が難しいかもしれません。

実際に、日本の家庭が家具にどれくらい費用をかけているかを見てみましょう。総務省統計局の家計調査（2023年）によると、二人以上の世帯における年間の「家具・家事用品」への平均支出額は約13万円前後です。

この中にはソファ以外の家具や家電も含まれるため、数年に一度の買い物であるソファに、ある程度の予算を割く家庭が多いことがうかがえます。一般的なソファの価格相場は、サイズやブランドによって大きく異なりますが、一つの目安として以下の表を参考にしてください。

ロッシュボボア風のデザイン性が高いソファを探す場合、一般的な相場よりも少し高めの価格帯になる傾向があります。

後悔しないためには、単純に価格の安さだけで判断するのではなく、その価格に見合ったデザイン、品質、耐久性が備わっているかを総合的に見て、自分にとって「価値のある」一台を見つけましょう。

購入前に確認！ソファの平均寿命と長く使うためのポイント

ソファは決して安い買い物ではないため、一度購入したらできるだけ長く愛用したいものです。ソファの寿命は使用されている素材や構造、そして使い方によって大きく変わりますが、一般的には7年～10年がひとつの買い替え目安と言われています。

ただし、これはあくまで平均であり、品質の高いソファは適切なメンテナンスをすれば10年以上快適に使うことが可能です。

ソファの寿命を左右する3つの重要要素

1. フレーム（骨格）：ソファの土台であり、最も重要な部分です。乾燥が不十分な木材や安価な合板を使ったフレームは、湿気や荷重で歪みやきしみ、最悪の場合は破損につながります。一方で、しっかりと乾燥させた無垢材や頑丈な金属製のフレームは、長期間にわたってソファ全体を支え続けます。
2. クッション材：座り心地と耐久性を決定づける内部素材です。高密度のウレタンフォームや、復元力の高い羽毛（フェザー）、体圧分散に優れたポケットコイルなどは耐久性が高いとされています。逆に、密度の低いウレタンは安価ですが、数年で「へたり」と呼ばれる底付き感が出てくることが多いです。
3. 張り地：常に人体や外部環境に触れる表面の素材です。本革や、耐摩耗性を示す「マーチンデール値」が高いファブリックは長持ちします。一方、安価な合成皮革（PUレザー）は、空気中の水分と化学反応を起こして表面がボロボロに剥がれてくる「加水分解」という劣化が、使用環境によっては3～5年で起こることがあります。

買い替えのサインとしては、「座るとギシギシと音がする」「クッションがへたって底付き感がある」「生地が破れたり、大きな汚れが落ちなくなったりした」などが挙げられます。これらのサインは、ソファが構造的な寿命を迎えつつある証拠です。

快適で安全な暮らしを維持するためにも、サインが見られたら新しいソファの購入を検討するタイミングかもしれません。

ロッシュボボアのソファに似てる代替品の見つけ方

【価格帯別】デザイン性が近いソファブランド3選

ここでは、ロッシュボボアの持つ芸術性や遊び心といったデザインフィロソフィーに通じながら、比較的手に入れやすい価格帯のソファブランドを3つ厳選してご紹介します。これらは単なる模倣品ではなく、独自の魅力を持つブランドばかりです。

1. KARE Design（カレ デザイン）

ドイツ・ミュンヘンから世界中にクレイジーでユニークなインテリアを発信し続けるブランド、それがKARE Designです。

「LIFE IS STYLE（人生はスタイルだ）」というモットーの通り、そのデザインは常識にとらわれず、時に奇抜で、常に刺激的です。特に色鮮やかなベルベット生地を使った「Bench Peacock Velvet」のようなパッチワークデザインのソファは、ロッシュボボアの世界観と共鳴します。

他にはない圧倒的にユニークなソファで自分らしさを表現したい方に、まずチェックしてほしいブランドです。（参照：KARE Japan公式サイト）

2. HALO（ハロー）

ヴィンテージ感を現代的に再解釈し、伝統的な職人技（クラフトマンシップ）にこだわるブランドがHALOです。使い古されたレザーの風合いや、手作業で打ち込まれたスタッズなど、そのディテールには長い時間を経てきたかのような風格が漂います。

特に、異なる素材を大胆に組み合わせたパッチワークデザインのソファは、個性的でありながらも不思議と様々なインテリアに馴染む懐の深さを持っています。使い込むほどに味が増し、家族の歴史を刻んでいくような、長く愛用できる一品が見つかるかもしれません。

3. vidaXL（ヴィダエックスエル）

オランダ発のオンライン専門家具ブランドで、驚くほど幅広い製品ラインナップとリーズナブルな価格帯が最大の魅力です。ロッシュボボア風のモジュール式パッチワークソファも展開しており、コストを抑えながら自由なレイアウトや大胆なカラーコーディネートを楽しみたい方には最適な選択肢の一つです。

もちろん、最高級ブランドとは素材や耐久性の面で異なりますが、トレンドを気軽に取り入れたい方や、初めての一人暮らしでデザイン性の高い家具を揃えたい方にとっては、非常に心強い存在と言えるでしょう。

デザインの近い人気のブロックソファと組み合わせ

ロッシュボボアの「マジョン」の最大の魅力であり、インテリアデザインに革新をもたらしたのが、クッションを自由に組み合わせられる「モジュール性」です。このコンセプトを現代のライフスタイルに合わせて発展させたのが、「ブロックソファ」や「ユニットソファ」と呼ばれるタイプのソファです。

これらは、一人掛けのシートやコーナーパーツ、オットマンといった基本ユニットをパズルのように組み合わせることで、部屋の広さや家族構成、暮らしの変化にまで対応できる、非常に合理的なソファと言えます。

例えば、ビーズソファで有名なYogibo（ヨギボー）の「Modju（モジュ）」シリーズは、高耐久のポリウレタンフォームを使用した、しっかりとした座り心地が特徴のブロックソファです。

重ねて座面の高いソファにしたり、全て並べてデイベッドのように使ったりと、ロッシュボボアのように既成概念にとらわれない多彩な使い方が楽しめます。また、モダンデザインで知られるArmonia（アルモニア）などのブランドでも、デザイン性の高いユニットソファが数多く展開されており、選択肢はますます広がっています。

リーンロゼのソファは候補？デザインや価格を比較

ロッシュボボアとしばしば比較検討される同じフランスの高級家具ブランドに、ligne roset（リーンロゼ）があります。

特に、1973年にデザイナーのミッシェル・デュカロワによってデザインされた「ROSETTOGO（ロゼトーゴ）」は、高密度ウレタンフォームのみで構成されるオールウレタン構造の先駆けとして、ソファの歴史に名を刻む世界的なベストセラーです。

どちらもフランスを代表するアイコン的ソファですが、そのデザイン思想と提供するくつろぎの質は異なります。以下の表でその違いを詳しく比較してみましょう。

「ロゼトーゴ」は「マジョン」に比べると価格帯は抑えめですが、それでも高級ソファであることに変わりはありません。

しかし、その蜂の腹からインスピレーションを得たと言われる独特のフォルムと、体を優しく包み込む唯一無二の座り心地、そして女性でも軽々と持ち上げられるほどの軽量性は、多くのファンを魅了し続けています。

「マジョン」がもたらすのが社交的で自由なくつろぎだとすれば、「ロゼトーゴ」がもたらすのはより個人的で、心身を預けられるような深いくつろぎと言えるかもしれません。大胆な色彩よりも、フォルムの美しさと究極のリラックス感を求めるなら、リーンロゼも間違いなく検討すべき有力な候補となるでしょう。

通販サイトで買えるおしゃれなロッシュボボア風ソファ

近年では、実店舗を持たずにオンラインで高品質な家具を提供するD2C（Direct to Consumer）ブランドも増え、通販サイトでおしゃれなソファを手軽に探せるようになりました。ここでは、ロッシュボボア風のソファを探す際におすすめの通販サイトやブランドを、それぞれの特徴とともにご紹介します。

LOWYA（ロウヤ）

トレンドを巧みに取り入れたデザイン性の高い家具を、驚くほどリーズナブルな価格で提供している人気のブランドです。特に、座面が低いフロアソファや、自由に組み合わせられるユニット式のローソファの品揃えが豊富で、ロッシュボボア風のくつろぎスタイルを低予算で実現したい場合に最適な選択肢が見つかります。

NOCE（ノーチェ）

北欧やミッドセンチュリーのデザインを中心とした、おしゃれでコストパフォーマンスの高い家具が揃うインテリアショップです。全国に実店舗のショールームを展開しているのが最大の強み。この記事で推奨している「実際に座って試す」ことができるため、オンラインでの購入に不安がある方には特におすすめです。デザイン性の高いソファを、実物を確認した上で安心して購入できます。

FLYMEe（フライミー）

国内外の500以上のブランドを取り扱う、日本最大級の家具・インテリア通販サイトです。デザイナーズ家具からオリジナル家具まで、その品揃えは圧巻。価格帯は幅広く、KARE Designのような個性派ブランドも取り扱っているため、様々な選択肢を横断的に比較検討したい場合に非常に便利です。思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれません。

似てるソファのおしゃれなインテリアコーディネート

ロッシュボボアのようなデザイン性の高いソファは、それ自体がアートのように強い存在感を放ち、空間の主役になります。その魅力を最大限に引き出すための、プロも実践するコーディネートのポイントをいくつかご紹介します。

1. 「引き算」の美学でソファを主役に

ソファが持つデザインや色彩のパワーを活かすため、周囲の家具は「引き算」を意識するのが鉄則です。

例えば、コーヒーテーブルやシェルフ、テレビボードなどは、できるだけ線が細いミニマルなデザインや、ガラスやアクリルのような透明素材、無彩色に近いものを選ぶのがおすすめです。これにより、視線が自然とソファに集まり、そのデザインが一層際立ちます。

2. ラグやクッションで世界観を巧みに広げる

ソファ周りのファブリックは、コーディネートの完成度を左右する重要な要素です。ソファの持つ色の一つを拾ってクッションやラグの色とリンクさせると、空間に統一感が生まれます。

逆に、ベニワレンラグのようなトライバルな柄や、ベロアやリネンといった異素材のクッションを組み合わせることで、より深みのあるハイレベルな空間を演出できます。

3. アートや照明を「対話」させるように配置する

ソファの背後の壁に、ソファに負けない存在感のある大きな抽象画のアートを飾ったり、曲線的なデザインのアークフロアランプを配置したりすることで、ソファと周囲の要素が「対話」を始め、空間全体にリズムとストーリーが生まれます。

ソファの持つ「アート」な側面と、他のインテリア要素を共鳴させることが上級者テクニックのポイントです。

ロッシュボボアのソファに似てる製品の総まとめ

• ロッシュボボアはフランス発の高級インテリアブランド
• 代表作「マジョン」は自由に組み合わせられるモジュールソファ
• 仲里依紗さんなど多くの芸能人が愛用し注目度が上昇
• 価格は非常に高価でセットでは数百万円になることも
• 似てるソファを探す際はデザインの核を理解することが重要
• 座り心地や素材、部屋のサイズとのバランスも考慮する
• 一般的なソファの寿命は7年から10年が目安
• 価格だけで選ばず品質とのバランスを見極めることが大切
• ドイツのKAREなどデザイン性の高い代替ブランドも存在する
• ブロックソファはレイアウトの自由度が高くおすすめ
• リーンロゼの「ロゼトーゴ」も人気の高級ソファだがコンセプトは異なる
• 通販サイトではLOWYAなどで手頃な代替品を探せる
• 通販購入時はサイズや搬入経路、レビューの確認が必須
• コーディネートはソファを主役に他をシンプルにまとめるのがコツ
• 「ソファ」という表記が近年では一般的になっている