
こんにちは。リビング家具ガイド運営者のYUKOです。憧れの高級家具といえばイタリアのモダンファニチャーが有名ですが、カッシーナのソファの値段について気になっている方も多いのではないでしょうか。
新品の価格が高い理由や、名作マラルンガなどの具体的な相場、さらには中古での売買価格や、長く使うための張り替え費用まで、購入前に知っておきたい疑問がたくさんありますよね。
この記事では、そんな皆さんの不安や疑問に寄り添いながら、初期費用から数十年後のランニングコストまでを含めた本当の価値について、いちインテリア好きの視点からじっくり解説していきたいと思います。
最後まで読んでいただければ、きっと納得のいくソファ選びのヒントが見つかるはずです。
この記事でわかること
- カッシーナの代表的なソファの新品価格帯と高額な理由
- 張り替えや修理など長く使うための具体的なメンテナンス費用
- 中古市場におけるリセールバリューと買取相場の実態
- 正規品とリプロダクト品を見分けるための重要なポイント
目次
カッシーナのソファの値段の理由と価値
カッシーナのソファの値段を見ると、正直「えっ!」と驚いてしまうかもしれませんね。でも、その価格にはただ高いだけではない、歴史的な背景や卓越した職人技といった確かな理由が隠されているんです。
ここでは、代表的なモデルの新品価格や、その価値を裏付ける秘密、そして気になる中古市場での価値について見ていきましょう。
マラルンガの新品価格と魅力

カッシーナの代名詞的存在であり、世界中で半世紀にわたるベストセラーを記録しているのが、1973年にヴィコ・マジストレッティが設計した「マラルンガ」です。
1960年代のイタリア黄金期のデザイン界を牽引した彼のこの作品は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のパーマネントコレクションにも所蔵されるほど、芸術的な価値を持っています。どんな住環境にもすっきりと調和する普遍的なデザインとして、本当に世界中から高く評価されているんですね。
気になる新品の価格ですが、通常の2人掛けよりも一回りサイズが大きい「マキシ」モデルの場合、張地の仕様に応じて1,122,000円から1,584,000円という価格帯に設定されています。
本革(名称末尾40)やファブリックのカバリング仕様(名称末尾40-S)など、選ぶマテリアルによって最終的な値段が大きく変わるシステムになっています。
特に50周年記念モデルでは、マジストレッティが愛用していた靴下の色にちなんだ特別な「赤のヌバックレザー」が採用されるなど、素材そのものに物語性が込められているのも素敵ですよね。
高価格の裏にある革新的な内部構造と機能美
マラルンガがこれほどまでに高価で、かつ長く愛される最大の理由は、目に見えない内部構造と独自のメカニズムにあります。
- 発表当時主流だった木枠ではなく、自動車産業から着想を得た「スティールインサート骨組みモールドウレタン」という先進技術をいち早く採用。
- 強固なスチールフレームの周囲に高密度のウレタンフォームを直接発泡させて成形することで、木枠では不可能な滑らかな曲線美を実現。
- 座席ごとに独立して背もたれが折れ曲がり、ローバック(開放的な視界)とハイバック(頭部までの完全なサポート)を自由かつ直感的に切り替えられる革新的な機構。
数十年間の使用に耐えうる驚異的な耐久性と、他社の追随を許さない独自の機能美が、この価格にぎゅっと詰まっているんです。
LC2など1人掛けソファの相場

マラルンガと並んで圧倒的な知名度を誇るのが、近代建築の巨匠ル・コルビュジエ、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアンらによってデザインされた「LC」シリーズですよね。
中でもキューブ型のアイコニックなフォルムが特徴のモデル「LC2」は、1人掛けソファの名品として、テレビや雑誌などで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。こちらの価格帯は、605,000円から1,276,000円となっています。
また、同じく1人掛けでありながら、より座面が広く低く設計され、ゆったりとした座り心地を追求した「LC3」は、748,000円から1,386,000円の範囲で展開されています。同じ1人掛けのソファでもこれだけ価格に幅があるのは、使用される革の等級や、フレームの金属加工の仕様が異なるためなのだそうです。
例えば、革の本来の表情(銀面)を活かした最高級のアニリンレザーを選ぶか、日常的な耐久性を高めたセミアニリンレザーを選ぶかで、値段は大きく変わってきます。
イ・マエストリ コレクションの歴史的価値
LCシリーズは、カッシーナが展開する「イ・マエストリ(iMaestri)」コレクションの中核をなす歴史的遺産です。
このコレクションは、ル・コルビュジエだけでなく、ジオ・ポンティやチャールズ&レイ・イームズといった歴史的巨匠たちのオリジナルデザインを、財団や遺族との厳格な契約に基づき、正統な権利のもとに忠実に復刻したものです。この知的所有権の正統な継承こそが、カッシーナの絶対的な価値を支える土台となっています。
単なる座るための道具ではなく、近代デザインの歴史そのものを自宅の空間に迎え入れる対価と考えれば、この価格設定にも深く納得できるのではないでしょうか。
3人掛けなどサイズ別価格の違い

1人掛けでも十分に高価なカッシーナですが、家族でくつろげる3人掛けや、空間に合わせて自由にレイアウトできるシステムソファなど、大型のモデルになるとさらに価格は上がっていきます。
例えば、先ほどご紹介したLCシリーズを大型化した3人掛けの「LC5」に至っては、1,881,000円から最高で3,025,000円に達するという、まさに最高級の価格設定と言えるでしょう。
また、現代的なモジュール構造を持つシステムソファの代表格として、ピエロ・リッソーニがデザインを手がけた「メックスキューブ(MEX CUBE)」も非常に人気があります。
このモデルは、お部屋の広さやライフスタイルに合わせて自由にユニットを組み合わせることが可能で、基本構成での価格は1,562,000円からです。クッション材をふんだんに使用した包み込まれるような座り心地が魅力ですが、モジュールの追加によって総額はさらに変動する特性を持っています。
| 主要モデル名 | デザイナー | タイプ・サイズ | 新品価格帯(税込・目安) |
|---|---|---|---|
| マラルンガ 40-MAXI | ヴィコ・マジストレッティ | 2人掛け/マキシ | 1,122,000円〜1,584,000円 |
| LC2 | ル・コルビュジエ他 | 1人掛け | 605,000円〜1,276,000円 |
| LC3 | ル・コルビュジエ他 | 1人掛け | 748,000円〜1,386,000円 |
| LC5 | ル・コルビュジエ他 | 3人掛け | 1,881,000円〜3,025,000円 |
| メックスキューブ | ピエロ・リッソーニ | システムソファ | 1,562,000円〜 |
一般的な量産型の家具と比較すると圧倒的に高額に感じますが、緻密な内部構造、選び抜かれた最高級素材、そして熟練の職人(アルティザン)による手仕事の結集であることを考えれば、一生モノの家具として非常に適正なバリュエーションだと言えるでしょう。
空間全体を支配するほどのアートピースとしての存在感は、サイズが大きくなるほどより際立ってきます。
中古市場での驚きのリセール価格

初期費用が数百万円単位となるカッシーナですが、実は高級時計やヴィンテージカーの市場と同じように、確固たる二次流通(中古)市場を形成しているという大きな強みがあります。
手放す際に一定の資金回収が見込めるという優れた「リセールバリュー(再販価値)」は、購入時の値段に対する私たちの心理的ハードルを大きく下げてくれる嬉しいポイントですよね。
実際の市場調査のデータを見てみると、定価が242万円に達するマラルンガの3人掛け本革仕様(トリプルソファ)が、中古市場において状態が「可」のレベルであっても約1,373,900円という驚異的な高水準で取引されている事例が確認されています。
一方で、同じマラルンガであっても、ファブリック素材のものや比較的年式の古いもの、あるいは使用感の強い2人掛けモデルの場合は、144,000円から749,000円の範囲で流通するなど、張地のマテリアル(特に高級本革は高値傾向)やコンディションによって価格差のグラデーションが存在します。
その他の代表的モデルの中古取引目安
- LC3 1人掛け(ポリエステルパッディング・FX白本革仕様/展示美品):約438,000円
- ミスター(MISTER)システムカウチソファ:約900,000円
- バード(BIRD)システムソファ2点セット(クリーニング済美品):約650,000円
- グラブホーム(GRAB home)3人掛けソファ:約614,000円
さらに最近では、トビア&アフラ・スカルパがデザインした「カルロッタ」のヴィンテージラウンジチェアが293,370円で取引されるなど、希少性が価値を押し上げる現象も起きています。
カッシーナのソファは、消費されて無くなるものではなく、確かな資産価値を持った存在だということがよく分かりますね。
リプロダクト品と正規品の違い

カッシーナのソファ、とりわけ巨匠たちの名作を復刻した「イ・マエストリ」コレクションの製品は、その世界的な人気と高価格帯ゆえに、安価な模倣品や「リプロダクト品(ジェネリック家具)」が市場に多数出回っています。意匠権の期限切れを理由に合法的に製造されたとされるリプロダクト品は、外見こそオリジナルを模していますが、先述した見えない部分の複雑な内部構造や、マテリアルの品質、そしてデザイナーのオリジナルコンセプトへの忠実性において、正規品とは埋めがたい圧倒的な品質の格差が存在します。
そこでカッシーナは、類似品から自社のブランド価値と顧客の大切な資産を守るため、極めて厳格な「真贋証明のメカニズム」を製品自体に組み込んでいます。正規復刻品とコピー品を明確に区別するため、製品のフレームなどの確認可能な箇所に以下の4つの重要な情報が直接刻印されています。(出典:カッシーナ・イクスシー 公式サイト)
- 原作者のサイン:法定相続人が所有権を有し、カッシーナ社のみに独占的に許可されている証拠。
- 「カッシーナ・イ・マエストリ」のロゴ:ロゴ自体の中に原作者の認証印が精巧に組み込まれています。
- 製造番号(シリアルナンバー):固有の識別番号であり、付属の証明書と完全にリンクしています。
- カッシーナのロゴマーク:現在は特定のモデル(LC2、LC3、LC4など)に限定して付与されています。
さらに、製品には原材料の品質証明や製造年、原作者の詳細な経歴などが記載された「BRAND ID CARD(証明書)」が必ず添付されています。中古市場で売買する際も、本体の刻印とこのIDカードのシリアルナンバーが完全に一致するかどうかが、価値の低いリプロダクト品を見分ける絶対的な境界線となります。
正規店以外で安く買う方法を探す場合も、購入時はこの認証システムをしっかり確認することで、安心して一生モノの投資を行うことができるんです。
カッシーナのソファの値段と維持コスト
ソファ選びで忘れがちなのが、購入後のランニングコストです。カッシーナのソファの値段は初期投資こそ大きいですが、実はメンテナンスを前提とした設計になっているため、長い目で見ると非常に賢い選択になるかもしれません。
ここでは、張り替えや修理の費用感から、手放すときの相場、そして総所有コストについて掘り下げていきます。
張り替え費用の相場と修理事例

カッシーナのソファが高い総所有コストの観点で優れている最大の理由は、「メンテナンス前提の設計」にあります。数十年という長い年月を共にすると、どうしても革のひび割れや汚れ、内部ウレタンのへたりなどが発生してしまいますよね。
しかし、カッシーナの強固なフレーム構造を活かし、表面の張地や内部のクッション材を交換・修復することで、新品同様の美しさと機能性を長期間にわたって蘇らせることが可能なんです。
公式のメンテナンスサービスや、技術力の高い外部の革製品修理専門業者を利用して、最高級のメンテナンスである「総張り替え」を選択した場合、相場は以下のようになります。
- マラルンガ(3人掛け):480,000円〜(特徴的な多面構造と複雑な縫製技術が求められるため)
- LC2(1人掛け):300,000円〜
- CAB(アームレスチェア):80,000円〜(マリオ・ベリーニがデザインした厚革の椅子)
一度の張り替えで数十万円の出費は決して安い金額ではありませんが、それを投資することで、愛着のあるソファが再び数十年の耐用年数を得られると考えれば、長期的視点での経済合理性は極めて高いと言えます。
熟練の職人がソファを丁寧に解体し、内部の劣化具合を診断してから正確に組み上げる工程は、まさに家具の再生手術のようですね。
部分張り替えで修理費用を抑える

「総張り替えはちょっと予算的に厳しいかも…」という方も安心してください。専門業者を利用する最大のメリットは、すべてを新品の生地に交換するのではなく、状態に応じて最適な処置を施す「部分張り替え」や「修復(リペア)」という選択肢が豊富に用意されている点にあります。
例えば、長年の使用でレザーソファーのひび割れや、座面のセンター部分のみが裂けてしまい、全体的にも色褪せが生じている革ソファがあったとします。
この場合、痛んだ部分の革だけを新調し、その後全体の色を統一するための塗装(カラーリング)を行うことで、高価な新品の牛革を大量に使用するコストをぐっと抑えながら、見違えるように美観を回復させることができるんです。
部分的な修理費用の目安(外部専門業者の相場)
- マラルンガ(3P)の部分張り替え:140,000円〜
- LC2(1P)の部分張り替え:110,000円〜
- 表面の傷や擦れの修理(専用塗料や充填剤を使用):6,600円〜
- 座面の沈み込みを直すクッションの張り替えや詰め直し:97,900円〜306,900円(規模による)
- CABチェアの座面ウレタン交換:10,000円程度から
- 一般的なソファ3座面分のウレタン交換+ウェービングベルト補強:60,000円台から
このように、カッシーナのソファは予算と劣化の進行度合いに応じた柔軟なメンテナンスプログラムを組むことができます。
「修理しながら一生使い続けることができる(Repairability)」という特性こそが、環境負荷の低減が求められる現代において、サステナブルなラグジュアリーとしての真の価値を体現していると私は強く感じています。
メルカリ等フリマ出品の買取相場

ライフステージの変化や引っ越しなどで、将来的にカッシーナのソファを手放す日が来るかもしれません。メルカリやヤフオクなどのフリマアプリ、あるいはデザイナーズ家具専門の買取業者に依頼して、少しでも高く売却するための実践的な戦略を覚えておきましょう。
買取業者の査定基準によれば、日頃からレザー専用のクリームで保湿するなどの丁寧なメンテナンスや、ユーザーズガイドの遵守によるコンディションの維持は大前提となります。
しかし、それ以上に査定額に決定的な影響を及ぼすのが「付属品や保証書の有無」だそうです。先ほどご説明した「BRAND ID CARD(証明書)」はもちろんのこと、購入時の情報(購入時期、店舗、価格)を明確に証明できる領収書やレシートなどは、絶対に捨てずに大切に保管しておく必要があります。
ご売却時の注意点と高く売るコツ
カッシーナは定期的に仕様変更を行うことがあるため、モデルチェンジや経年劣化が著しく進む前に「手放す決断は早めにする」ことが、高額査定を引き出すための必須条件とされています。
※中古市場の相場は常に変動します。また、記事内の買取相場や修理金額はあくまで一般的な目安です。大切なソファの売却を検討される際は、最終的な判断は家具専門の買取業者などにご相談ください。
出所のしっかりした付属品を揃えておくことで、次に大切に使ってくれる方への信頼にも繋がり、結果的に双方が納得のいく高値での取引が実現しやすくなりますよ。
総所有コストから見る真の価値

ここまで、様々なデータや事例を通じて解説してきましたが、カッシーナのソファにおける「値段」は、100万円から300万円超という単なる初期費用(イニシャルコスト)だけで構成されているわけではないことがお分かりいただけたかと思います。
その高額なプライスタグの裏には、近代デザイン史に名を刻むヴィコ・マジストレッティやル・コルビュジエといった巨匠たちの「知恵と哲学へのアクセス権」が含まれています。
そして、木枠の常識を覆したスチールフレームとモールドウレタンによる「数十年先を見据えた耐久性」、意匠と機能を見事に融合させる「アルティザン(職人)の卓越した技術」への適正な評価額なのです。これらは、決して消費されて目減りしていく単なる費用(コスト)ではありません。
購入時の初期費用に、日々の心地よい使用体験を支える柔軟なメンテナンス費用(ランニングコスト)を足し合わせ、そして最後に手放す際の高い買取価格(リセールバリュー)を差し引く。この「総所有コスト(TCO:Total Cost of Ownership)」というマクロな視点で評価したとき、カッシーナの価格設定は、その絶対的な品質と市場競争力に裏打ちされた、極めて合理的かつ魅力的な選択肢であると言えるでしょう。
カッシーナのソファ購入に関するよくある質問

まとめ:カッシーナのソファの値段の真価

今回は、カッシーナのソファの値段について、名作モデルの新品の価格構造から、その価値を担保する真贋証明の仕組み、さらには将来を見据えた張り替え費用や中古市場での実態まで、かなり踏み込んで幅広く解説してきました。
初期費用は決して安い買い物ではありませんが、世界最高峰クラスの美意識と快適性を日常空間に取り入れ、適切なメンテナンスを通じてその価値を次世代へと継承し、最終的には中古市場での売却という出口戦略すら描くことが可能な「実物資産への投資」になり得ます。
単なる家具の消費ではなく、人生を豊かにする歴史的価値あるものへの投資として考えれば、そのお値段にも深く納得できるのではないでしょうか。
なお、記事内でご紹介した新品価格や修理費用、中古相場はあくまで一般的な目安となります。実際の購入や修理を検討される際は、正確な最新情報をカッシーナの公式サイトや専門業者にて必ずご確認くださいね。
この記事が、皆さんの人生に寄り添う素敵なソファ選びの参考になれば、いち家具好きとして本当に嬉しいです!